1.渋沢栄一が過去落選したのは”顔”に問題が?
ツカミ、ネタ、オチのポイントを順序よく押さえて、自分の言葉で話すのが、最も自然なスピーチです。時間のない方は、例文をそのまま活用してください。
1-1.ツカミ:日本経済の父がお金の顔に
- 最高紙幣の顔は、日本のお金の”顔”とも言える
- 2024年頃から発行される1万円札は渋沢栄一へ
- 渋沢栄一は約500企業の創設や育成、約600の教育・社会公共事業などに尽力し、「日本経済の父」などと呼ばれる
- 渋沢栄一が紙幣の肖像画の候補に上がったのは今回が初めてではなく、実は伊藤博文に破れた過去がある
1-2.ネタ:敗因はまさかのヒゲ
- 1963年に新しい1000円札発行が発行される際にも渋沢栄一は候補に上がった
- 渋沢ではなく、伊藤博文が選ばれた理由はヒゲがあったから
- 当時の技術では、ヒゲのない顔は偽造されやすかった
- 5千円札と1万円札の肖像画は聖徳太子で、長いヒゲをたくわえていた
- 1946年に発行された500円札の肖像、岩倉具視(イワクラ トモミ)はヒゲがなく、実際多くのニセ札が横行した
1-3.オチ:いつか日の目を見る時が来る
- 優れた行為や実績でも、すぐに評価されるとは限らない
- 渋沢栄一のように、時代や技術が追いついていないこともある
- 逆に言えば、遠い先に大きな評価を受けることがあるかもしれない
- そうした時に恥ずかしくないよう、常に全力で目の前のことに取り組みたい
2.1分スピーチ例文
おはようございます。
2024年から発行される新1万円札の肖像、渋沢栄一(シブサワ エイイチ)にスポットがあたっています。
「日本経済の父」と呼ばれる渋沢栄一は以前も1000円札の候補に挙がりながら、伊藤博文に破れました。
その理由は渋沢栄一がヒゲをたくわえていなかったから。
1963年当時の技術では、ヒゲのない顔は偽造されやすく、実際、ヒゲのない岩倉具視(イワクラ トモミ)が描かれた500円札には多くのニセ札が横行していたそうです。
それが今、世界トップクラスの偽造防止技術により、活躍から100年の時を超えて、ついにヒゲのない渋沢栄一が日本の顔となります。
このように優れた行為や実績に、時代や技術が追いつかないために評価を受けにくいことがある一方で、遠い先に大きな評価を受ける可能性もあります。
私も、いつ、どんな時に評価されても胸を張れるよう、常に全力で目の前のことに取り組みたいと思います。
3.3分スピーチ例文
おはようございます。
令和という新しい時代の訪れに合わせて、紙幣が一新されることも発表されました。
中でも日本のお金の”顔”とも言える、1万円札の肖像に選ばれた渋沢栄一(シブサワ エイイチ)には改めてスポットがあたっています。
現在の1万円札の顔、福沢諭吉は2004年の紙幣デザイン変更時にも変わらず、お金と言えば「諭吉さん」と言われるほど身近な存在になっているので、渋沢栄一も今後そうした存在になっていくかもしれません。
さて、渋沢栄一は約500企業の創設や育成、約600の教育・社会公共事業などに尽力し、「日本経済の父」などと呼ばれる人物です。
大政奉還という激動の時代における中心人物の一人でもあります。
日本の歴史を語る上で欠かせないほど大きな業績を収めているので、渋沢栄一が紙幣の肖像画の候補に上がったのは、今回が初めてではありません。
紙幣の肖像として、実は伊藤博文に破れた過去があります。
それは1963年のことです。
新しい1000円札の肖像の候補として名前の挙がった渋沢ですが、結局選ばれたのは伊藤博文でした。
その理由は、伊藤博文にはヒゲがたくわえてあったからです。
当時の技術では、ヒゲのない顔は偽造されやすく、5千円札と1万円札の肖像画だった聖徳太子も、長いヒゲをたくわえていました。
戦後すぐの1946年に発行された500円札、岩倉具視(イワクラ トモミ)の肖像にはヒゲがなく、実際、多くのニセ札が横行していたと言われています。
現在、日本の偽造防止技術は世界でもトップクラスであり、2024年の新紙幣では、世界で初めて3Dのホログラムが導入されるそうです。
令和の最新技術により、活躍から100年の時を超えて、ついにヒゲのない渋沢栄一が日本の顔となるというわけです。
優れた行為や実績でも、必ずしもすぐに評価されるとは限りません。
渋沢栄一のように、時代や技術が追いついていないこともあります。
裏を返せば、遠い先に大きな評価を受ける可能性があるということです。
いつ、どんな時に評価されても胸を張れるよう、常に全力で目の前のことに取り組みたいと思います。
まずは今日1日、しっかりと頑張りましょう!