「冬至に柚子湯(ゆずゆ)に入ると風邪をひかない」という言い伝えは、語呂合わせ、厄祓い、薬効、出荷時期、マーケティングの5つの理由がありました。 古来からの知恵、風習から現代科学を踏まえた、冬を乗り切る朝礼ネタです。
スピーチのポイント
季節感のある「冬至」「柚子湯」をキーワードに、面白い由来を紹介しつつ、風邪予防への意識を高められるようスピーチします。
スポンサーリンク1.「冬至に柚子湯」の習慣をもたらした5つ由来
ツカミ、ネタ、オチのポイントを押さえておくと、スピーチ例文をど忘れしたときも安心です。 下段の1分スピーチ例文と合わせて参考にしてください。
1-1.ツカミ:冬至の柚子湯は語呂合わせ
- 12月22日の冬至(とうじ)の日に「柚子湯」に入ると風邪をひかないという言い伝えがある
- 「冬至」を湯治(とうじ)、「ゆず」を融通(ゆうずう)とかけ、「湯に入り、融通よく行こう」という語呂合わせ
- このほか、厄祓い、薬用、出荷時期、銭湯のマーケティング戦略など、4つの由来が考えられている
1-2.ネタ:現代科学でも証明されつつある柚子の効果
- 冬至は1年でもっとも日照時間が短く、翌日から太陽の力が復活する「一陽来復(いちようらいふく)」という日
- 厄を祓うために香りの強い柚子を湯に入れて身を清める
- ゆずの原産地は中国の揚子江上流で、日本には奈良時代から飛鳥時代に入ってきた
- 当時から柚子の薬用は知られており、平安時代に書かれた日本最古の医学書「医心方(いしんぼう)」にもゆずは寿命を延ばす物と紹介されている
- 柑橘類には珍しく寒さに強い品種で、黄色いゆずの出荷は10~12月
- 江戸時代に、銭湯が客寄せのために冬至に柚子を入れた
- 現代科学で柚子には、ビタミンC、β-カロテン、ペクチン(食物繊維)、ポリフェノールの一種であるヘスペリジン、カリウムやカルシウムなどが含まれることがわかっている
1-3.オチ:風邪予防だけでなく、苦労が実る柚子
- 柚子の木は寿命が長く病気に強い一方、実がなるまでに10年以上かかることもある
- 風邪予防だけでなく、「長年の苦労が実る」という意味でも柚子湯は縁起が良い
2.1分スピーチ例文【冬至に柚子湯に入る由来】
おはようございます。
12月22日の冬至(とうじ)の日に「柚子湯」に入ると風邪をひかない…
この言い伝えは、温泉治療の湯治(とうじ)と融通(ゆうずう)が効くで、「湯に入り、融通よく行こう」という語呂合わせが由来と言われています。
他にも4つの面白い由来があり、その1つ目は厄祓いです。
1年でもっとも日照時間が短い冬至をもって太陽の力が復活することから、香りの強い柚子湯で身を清めたとする説。
2つ目は日本最古の医学書に「寿命を延ばす」と紹介されるなど、柚子の薬効説。
3つ目は10~12月という出荷時期を理由とする説。
4つ目は、江戸時代にある銭湯が、客寄せのために始めたというマーケティング説。
どれも一理あると思います。
現代科学でも柚子には、ビタミンCやβ-カロテン、食物繊維などが含まれることがわかっています。
また柚子の木は寿命が長く病気に強い一方、実がなるまでに10年以上かかることもあるそうです。
風邪予防だけでなく、「長年の苦労が実る」という縁起を担いで柚子湯に入ってみてはいかがでしょうか。
それでは今日も1日頑張りましょう。
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