1.2月だけ28日しかない理由
ツカミ、ネタ、オチのポイントを順序よく押さえて、自分の言葉でスピーチするのがベストです!
1-1.ツカミ:2月だけ28日しかないのはなぜ?
- 2月以外は1か月30日か31日
- 365日を12で割ると30.4、366日の場合は30.5。
- 毎月30日か31日にすれば綺麗におさまる
- 2月だけが極端に短い理由は?
1-2.ネタ:古代ローマ時代に遡る!
- 今、日本で使っている暦は、古代ローマで使われていたものが元になっている
- 暦は大きく3回変化した
紀元前8世紀:ロムルス暦
- 当初、3月から1年が始まり、12月で終わっていた
- 農業ができない冬の1月、2月には暦が割り当てられていなかった
紀元前8〜7世紀:ヌマ暦
- 1月と2月を追加し、2月は「最後の月」となった
- 当時は偶数は不吉な数字だったため、各月は29日か31日だった
- しかし2月「Februarius(フェブルアリウス)」(英語:February)は、古代ローマの宗教では浄化を意味する言葉だったため、2月のみ28日の偶数を採用
紀元前1世紀:ユリウス暦
- ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)の時代に、今につながる「ユリウス暦」を制定
- 各月30日か31日に変更
- しかし、宗教的に重要な儀式が多かった2月だけ、28日のままに
- 現在のような暦に
1-3.オチ:2月は締める!
- 「2月は逃げる」の言葉通り、あっという間
- 年度末ということもありバタバタ
- しかし元々は「終わり」「締め」を意味する月
- 年度末を駆け抜けたい
2.1分スピーチ例文
おはようございます。気づけばあっという間に●●日ですが、なぜ、2月だけ28日しかないのか、知っていますか?
その秘密は、古代ローマ時代に遡ります。
暦が誕生した時、農業ができない冬の1月、2月は暦から除かれ、今でいう3月から1年が始まり、12月で終わっていました。
その後1月と2月が追加され、2月は「最後の月」になります。
当時、偶数は不吉な数字だったため、各月は29日か31日だったのですが、2月の「Februarius(フェブルアリウス)」は、古代ローマの宗教では浄化を意味する言葉だったため、28日となりました。
そして「ブルータス、お前もか」で有名なユリウス・カエサルの時代に各月30日か31日に変更されますが、2月は宗教的な理由で28日のまま残ったのです。
さて、「2月は逃げる月」と言いますが、今お話ししたように、元々は「終わり」「締め」を意味する月です。今一度気持ちを引き締め、年度末を駆け抜けていきましょう。
3.3分スピーチ例文
おはようございます。「2月は逃げる」とはよく言ったもので、気づけばあっという間に●●日です。実際、2月は28日しかなく、他の月よりも時間に追われてしまいます。
ところで、なぜ、2月だけ28日しかないのか、知っていますか?
2月以外の月は全て、30日か31日あります。そもそも、365日を12で割ると30.4、366日の場合は30.5。毎月30日か31日にすれば綺麗におさまるはずなんです。
2月だけが極端に短い理由。その秘密は、古代ローマ時代に遡ります。今、私たちが使っているグレゴリオ暦の起源は、古代ローマ時代です。そして、古代ローマ時代に、暦は3度、大きく変化しました。
最初が、紀元前8世紀頃です。「ロムルス暦」と言いますが、当時は今でいう3月から1年が始まり、12月で終わっていました。
というのも、農業ができない冬の1月、2月には暦が割り当てられていなかったんです。
2度目の変化は、その後すぐ紀元前8〜7世紀に訪れます。「ヌマ暦」と言いますが、この時に1月と2月を追加しました。追加されたので、2月は「最後の月」です。
そして当時、偶数は不吉な数字だったため、各月は29日か31日になりました。しかし2月を表す「Februarius(フェブルアリウス)」、つまり英語で言うFebruary(フェブラリー)は、古代ローマの宗教では浄化を意味する言葉だったため、2月のみ28日の偶数が採用されることになったのです。
3度目の変化が、紀元前1世紀、「賽は投げられた」「ブルータス、お前もか」で有名なユリウス・カエサルこと、ジュリアス・シーザーの時代です。
今、私たちが使っている「グレゴリオ暦」の一つ前の暦、「ユリウス暦」が誕生しました。ここで各月30日か31日に変更されるのですが、2月は宗教的に重要な儀式が多く、混乱を避けるために28日のままとなり、それが今も残っています。
さて、冒頭でも述べたように、2月は逃げる月です。年度末ということもありバタバタすることもあるかもしれません。
しかし今お話ししたように、元々は「終わり」「締め」を意味する月です。今一度気持ちを引き締め、優先して取り組むべきことを明確にし、年度末を駆け抜けていきましょう。