菅官房長官が元号の発表時に掲げた「令和」の文字が、より一層の混乱を招いている理由かもしれません。
1.「令和」の「令」の書き方の違いを説明できますか?
ツカミ、ネタ、オチのポイントを順序よく押さえて、自分の言葉で話すのが、最も自然なスピーチです。時間のない方は、例文をそのまま活用してください。
1-1.ツカミ:「マ」と縦棒の違いは書体の違い
「令和」の「令」の中をカタカナの「マ」と書くのか、「印」の右側のふしづくりのように縦棒で書くのか
- 結論は、両方正しい
- 種類あるのは、字体の違いによるもの
1-2.ネタ:印刷技術誕生が2種類の文字を生み出した
- 字体の違いとは、楷書体と明朝体
- 手書きとパソコンで入力した文字の違いと考えるとわかりやすい
- 言葉の「言」の1画目も、手書きでは点を打つように書くが、パソコンで入力すると横棒になる
- 文字の違いは、印刷技術誕生の歴史と関係がある
- 当初、文字を一つ一つ手で彫って印刷していたが、楷書は曲線が多く、時間がかかるため直線的に彫れる字体が誕生
- 現代は明朝体として、多くの印刷文字の標準字体となっている
- 「令和」の元号発表時に菅官房長官が掲げた色紙の文字では、楷書体の点に明朝体の縦棒だったため、今回の混乱を大きくした可能性がある
1-3.オチ:物事の疑問は歴史にヒントあり!
- 歴史を辿るとヒントが見つかったり、合理的な理由がわかり応用が効く
- 疑問に思ったら「わからない」で済ますのではなく、その歴史や背景に少し心を配りたい
2.1分スピーチ例文
おはようございます!いよいよ「令和」時代の幕開けです。
元号の発表時から「令」の中をカタカナの「マ」と書くのか、「印」の右側のふしづくりのように縦棒で書くのかという疑問が話題になっています。
結論は両方正しく、カタカナの「マ」のように書くのが手書きの基本である楷書体(カイショタイ)、縦棒で書くのがパソコンやスマホでの入力などで使われる明朝体(ミンチョウタイ)という字体です。
これは、印刷技術誕生の歴史と関係があり、印刷技術ができた当初は、文字を一つ一つ手で彫って印刷していました。
しかし楷書体は曲線が多く、彫るのに時間がかかるため直線的な字体、今でいう明朝体が作られたのです。
このように歴史を辿るとヒントが見つかったり、合理的な理由がわかり応用が効くことがあります。
疑問に思うことがあったら「わからない」で済ますのではなく、その歴史や背景に少し心を配りたいですね。
今日も1日頑張りましょう!
3.3分スピーチ例文
おはようございます!いよいよ「令和」時代の幕開けです。
普段の生活で特別に何かが変わるという訳ではありませんが、なんとなくワクワクしますし、いい意味で気持ちも切り替えやすいタイミングではないでしょうか?
さて、元号の発表時から「令和」の「令」という字の中を、カタカナの「マ」と書くのか、「印」の右側のふしづくりのように縦棒(タテボウ)で書くのかという疑問が話題になっています。
結論は、両方正しいということです。
ではなぜ、「令」という文字は2種類あるのでしょうか?
それは字体の違いによるものです。
カタカナの「マ」のように書くのが楷書体(カイショタイ)、ふしづくりのように縦棒で書くのが明朝体(ミンチョウタイ)です。
楷書体が手書きの文字、明朝体がパソコンやスマートフォンで入力した文字とイメージするとわかりやすいと思います。
例えば、言葉の「言(コト、ゲン)」という文字の1画目も、手書きでは点を打つように書きますが、パソコンで入力すると横棒で表示されます。
このように楷書体と明朝体で文字が違うのは、印刷技術誕生の歴史と関係があります。
印刷技術ができた当初は、文字を木の板に一つ一つ手で彫って印刷していました。
しかし楷書体は曲線が多く、彫るのに時間がかかるため、直線的な字体が誕生しました。
それが今、明朝体となり、多くの印刷文字の標準字体となっています。
つまり楷書体と明朝体で大きく違う文字があるのは、技術的な背景と合理的な理由からだったのです。
ちなみに、「令和」の元号発表時に菅官房長官(スガ カンボウチョウカン)が掲げた色紙の文字は、「令」の中が楷書体の点に、明朝体の縦棒を合わせたような文字だったため、今回の混乱を大きくしたのかもしれません。
(あの表記でも正しいという見解です。)
この話のように、難しいことやわからないことも、歴史を辿るとヒントが見つかったり、合理的な理由がわかり応用が効くことがあります。
疑問に思うことがあったら「わからない」で済ますのではなく、その歴史や背景に少し心を配りたいですね。
今日も1日頑張りましょう!