1.ゴールデンウィークと大型連休の違いを知っていますか?
ツカミ、ネタ、オチのポイントを順序よく押さえて、自分の言葉で話すのが、最も自然なスピーチです。時間のない方は、例文をそのまま活用してください。
1-1.ツカミ:テレビでゴールデンウィークと大型連休が使い分けられている
- テレビで出演者の言葉をよく聞くと「ゴールデンウィーク(GW)」と「大型連休」と表現の違いがある
- 「ゴールデンウィーク(GW)」と言うのが民法、「大型連休」と言うのがNHK
1-2.ネタ:ゴールデンウィーク誕生の歴史
- NHKが徹底してゴールデンウィークと言わないのは、誕生の歴史に秘密がある
- 昭和26(1951)年に遡る
- 今でいうゴールデンウィークの時期に上映された映画の興行成績が、お正月やお盆などよりも良かった
- 映画業界は、この時期の売上アップの定着化を図り、テレビのゴールデンタイムに引っ掛けて「ゴールデンウィーク」と名づけた
- ゴールデンウィークは、日本におけるバレンタインデーと同じように特定の業界が利益を狙って創り出したもの
- NHKは受信料に支えらた公共放送のため、特定の業界や企業の宣伝となるような内容を放送することは禁止されている
- ゴールデンウィークは「大型連休」「春の大型連休」「5月の大型連休」などと表現する
- シルバーウィークも同じで「秋の大型連休」などと言う
1-3.オチ:少しの言葉の違いから、背景がわかる
- 「ゴールデンウィーク」「大型連休」と、意識していないと聞き流してしまう言葉の違いから、背景にある歴史や営業形態などの情報のヒントとなることがある
- お客様とのやり取りだけでなく、社員同士、家族、友人との会話でも、相手の発した言葉に少し耳を傾けることで、思いもよらぬ情報を得たり、相手のためになる行動やサービスを提供できるかもしれない
- 今日1日は、会話や言葉により耳を傾けてみたい
2.1分スピーチ例文
おはようございます。
10連休がすぐそこに迫っていますが、メディアによって「ゴールデンウィーク」「大型連休」と表現に違いがあることにお気づきでしょうか?
「ゴールデンウィーク」と言うのが民法、「大型連休」と言うのがNHKです。
昭和26(1951)年、この時期に上映された映画の興行成績が大変良く、それを定着させようと、映画業界が名づけたのが「ゴールデンウィーク」です。
こうした歴史から、公共放送のNHKは、映画業界の広告となるゴールデンウィークという表現を避けています。
些細なことですが、表現の違いから背景にある歴史や営業形態などの情報を知ることができました。
同じように、普段のお客様とのやり取りや社員同士、家族、友人との会話でも、相手の言葉に少し耳を傾けることで、思いもよらぬ情報を得たり、相手のためになる行動やサービスを提供できるかもしれません。
ということで今日1日は、言葉により耳を傾けて過ごしたいと思います。
3.3分スピーチ例文
おはようございます。
ゴールデンウィークも、すぐそこに迫っていますね。
特に今年は初めての10連休ということで、連日メディアも大騒ぎしています。
そのテレビメディアで、出演者の言葉をよく聞くと「ゴールデンウィーク」と「大型連休」と表現の違いがあることにお気づきでしょうか?
「ゴールデンウィーク」と言うのが民法、「大型連休」と言うのがNHKです。
NHKではキャスターやアナウンサーなど出演者が「ゴールデンウィーク」と言わないだけではなく、字幕でも「ゴールデンウィーク」「GW(ジー ダブリュー)」などと表記されることはありません。
ここまで徹底して、NHKがゴールデンウィークという言葉を使わないのは、ゴールデンウィーク誕生の歴史に秘密があります。
昭和26(1951)年に遡りますが、この年の、今でいうゴールデンウィークの時期に上映された映画の興行成績が、お正月やお盆よりも良かったのです。
映画業界は、この時期の売上アップの定着化を図り、テレビのゴールデンタイムに引っ掛けて「ゴールデンウィーク」と名づけました。
つまりゴールデンウィークは、日本におけるバレンタインデーと同じように、特定の業界や企業が利益を狙って創り出したものです。
一方、NHKは受信料に支えらた公共放送であり、放送法第83条によって他人の営業に関する広告の放送は禁止されています。
そのため映画業界と縁が深いゴールデンウィークという言葉は、NHKでは「大型連休」「春の大型連休」「5月の大型連休」などと表現されるのです。
同じ理由で、シルバーウィークも「秋の大型連休」などと言っているので、ぜひ注目して聞いてみてください。
さて、「ゴールデンウィーク」と「大型連休」の違いなど、意識していないと聞き流してしまうような、わずかなことです。
しかしそこから、背景にある歴史や営業形態などの情報を知ることができました。
これと同じように、普段のお客様とのやり取りや社員同士、家族、友人との会話でも、相手の発した言葉に少し耳を傾けることで、思いもよらぬ情報を得たり、相手のためになる行動やサービスを提供できるかもしれません。
ということで今日1日は、人の発するちょっとした言葉に、より耳を傾けて過ごしたいと思います。